勇気づけられる一冊「アオアシブラザーフット」

マンガ

はじめに

アスリートの背景に心動かされ、自分の中の何か変化するキッカケになる事があると思う。
それが世界や日本のトップアスリートでなくとも。
今回紹介するのは、自分をそんな気持ちにさせてくれた作品である。

タイトル:「アオアシブラザーフット」
著者:小林有吾
カテゴリー:マンガ

どんな本なのか

この本は、テレビアニメ化もされている人気マンガ「アオアシ」のスピンオフ作品であり、「アオアシ」主人公青井葦人の兄・青井瞬がこのマンガの主人公である。

こんな方にオススメ

・自分の背中を軽く押してくれる様な本を探して人に。
・兄弟がいて共に何かスポーツに打ち込んでいる・打ち込んでいた人に。
・テレビアニメを見て「アオアシ」に興味を持った人に。

オススメとマトリクス

おすすめチャート解説

・(前述の通り)このマンガは、テレビアニメ化もされている人気マンガ「アオアシ」のスピンオフ作品となる。
・やっぱりマンガは読みやすい。そして楽しめる。
・戦術・技術的な要素に関しては、本編の「アオアシ」ほど濃いわけではない。
・ただ、内面的な描写は、こちらの「アオアシブラザーフット」のほうが、より濃密だと思う。

読者層マトリクス解説

・ユース年代の話なのだが、大人が十分楽しめるストーリーである。
・舞台はJ2のユースという、ややマイナーな設定であり、ある程度サッカーが好きな人のほうが、より深く堪能できると思う。

感想など

訳あってサッカーを諦めた兄。弟に夢を託して、自分は家族を支える決断をした。はずである。

「それで、あんたどうしたいんのよ?」
作中、時折り出てくる母の言葉だ。(個人的に、この母がいいキャラだと思ってる。)
この言葉に、この作品の根幹を感じる。

長男というか第一子は、とかく家族の事、特に弟妹の事を考えている傾向がある様に思う。
一方、弟からすると、兄に対して憧れとライバル心が入り混じる様な感情があるだろう。
なんとか兄に追いつきたいと思っているだろう。
中間子である自分は、そう感じている。

そういえば、日本代表選手の多くは、兄姉がいると聞いた事がある。
兄に追いつきたいと練習しているうちに上達するのだとか、姉がサポートしてくれるのだとか。
という事で最近の主な日本代表選手の兄弟構成を調べてみた。
下の表がその結果である。

いやいや、意外と第一子多くね。

確か2010年ごろの日本代表選手では、第一子は10%ぐらいだった様な記憶が。

この表の第一子の中で、作中の主人公・青井瞬に近そうな雰囲気は権田選手か遠藤航選手だろうか?
他の第一子では、飄々としている印象なのが、板倉選手・鎌田選手・田中碧選手。
自分の持ち味を磨き続けてる印象なのが、久保建英選手・伊東純也選手・古橋選手だろうか。
自分の勝手な印象ですが。

思ったのは、第一子だからどうこうというわけでは無いのだなと。

この作品では、周囲に気を遣う所謂イイ人感のある兄が、サッカーは自分を信じることができるものだと、思い起こさせるところが醍醐味である。
応援したくなるのだが、むしろ読者が勇気づけられる様に思う。

「それで、あんたどうしたいんのよ?」と自分に問いかけられてる様でもある。

まとめ

さて今回は、「アオアシブラザーフット」の紹介でした。
胸を熱くさせる、勇気づけられる一冊であった。
本編「アオアシ」同様に素晴らしいサッカーマンガに出会えたと思う。

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