サッカー選手を通じた自己啓発本「準備する力」

選手

はじめに

日本代表になる様な人は、どんなふうに成長してきたんだろうな。
何か吸収できる様な事はないかな。
そんな事を思っている方にオススメするのがこちら。

タイトル:「準備する力」
著者:川島永嗣
カテゴリー:選手

どんな本なのか

日本代表ゴールキーパー川島永嗣選手の歩みと、彼が行ってきた取り組み・考え方などを取りまとめた本である。

こんな方にオススメ

・スポーツでも仕事でも、なにか上手くいかないなと感じている人に。
・トップアスリートの考え方を学びたい人に。
・川島永嗣選手の半生を知りたい人に。

オススメとマトリクス

おすすめチャート解説

・読書習慣の少ない人には長く感じるかもしれないが、ひと項目は2~3分程度で読めるので、ひと項目毎読んでいけば苦痛ではないだろう。
・技術・戦術面より考え方や心がけについて学びがある。
・トップアスリートの物語を通じて、自己成長につなげたい人にオススメできる。

読者層マトリクス解説

・全体的な内容は、高校生~社会人向けだと思う。
・サッカーに精通していないと理解できない様な話は少ないので、ややライトファン向けであるが、コアファンでも満足できるだろう。

感想など

本書を簡単に説明すると、トップアスリートの半生を通じた自己啓発本だと思う。
50~60からなる項目で構成され、それぞれ2~3ページからなり、およそ2~3分でひと項目読み切れる。
まさに自己啓発本によくあるパターンだ。

但し、川島永嗣選手のフィルターを通しているので、とっつきにくさは感じない。
内容に感銘を受ければ、人生の指南書となる人もいるだろう。(ちょっと大げさ過ぎるか)

ここからは自分の心に残った事を紹介していこう。

まずは、将来像をイメージするという事である。
これは巷によくあるビジネス書や自己啓発本でも良く言われている。

自分の理想とする将来像を思い描き、それに向けて今やるべき事を逆算で考え行動すると。
これはまさにタイトルの「準備する力」を表していると思う。

いやいや分かっているよ。それは。けど、なかなか出来ないのよね。我々は。
とも思うのだが、川島永嗣選手の様な人が言うと説得力あるし、少し背中を押される気がする。
それがスポーツの持つ力なのだと思う。

ちなみに、川島永嗣選手はプロサッカー選手として40歳まで現役を続けたいとしている。
本書の発行が2011年で、この記事を書いている2022年時点で39歳、いまだ現役である。
これが準備し続けた賜物か。恐れ入ります。

もう一つ、考え方の面ではなく、フィジカル面で興味のある記載があった。
それは、ユヴェントスやラツィオで活躍し、イタリア代表にもなったゴールキーパー・ペルッツィに関する事である。

ペルッツィは、過度なパワートレーニングを行って上手くいかなかったらしい。
90年代後半のユヴェントスは、ゴリゴリのフィジカルでイタリアを制覇した印象があったのだが。
単純にパワーだけを向上させるだけではダメだと。

このへんは、片野道郎さんの著書「サッカー“ココロとカラダ”研究所」という本にも類似の記載があり、いつか機会があれば紹介したいと思う。
(追記:「サッカー“ココロとカラダ”研究所」の紹介掲載しましたこちらから)

最後に、海外移籍を決断する件は、彼の意志の強さ感じた。
彼自身の事だけでなく、日本サッカーにおけるゴールキーパー文化も考え行動していたとは。
きっと、少し先の将来には、様々なものを日本サッカーに還元してくれる様な人になる事だろう。

その時まで、まだプレーする姿を見せて欲しい思う。

まとめ

今回は、川島永嗣選手の著書「準備する力」を紹介してきた。
もう随分と前の著書なのだが、改めて読み返してみるのも悪くないと思う。

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