レジェンド対談から学ぼう「人生で本当に大切なこと」

監督

はじめに

何かに迷ったり悩んだりした時、自分にとって道標となる様な存在がいるだろうか。
私にとってそういう存在は、サッカー界にも多くいて、例えばイビチャ・オシムさんであったり、岡田武史さんであったりする。
その岡田武史さんが野球界の偉人王貞治さんと対談形式で纏めたのがこちら。

タイトル:「人生で本当に大切なこと」
著者:王貞治 岡田武史
カテゴリー:監督

どんな本なのか

王貞治さんと岡田武史さんが中学生や高校生など若い世代に向けて、対談を通して大切なことを伝えていくもの。

こんな方にオススメ

・中学生や高校生に送る本を探している人に。
・自分の中に何か指標となるものを見出したい人に。
・野球界・サッカー界の2大レジェンドの考えを知りたい人に。

オススメとマトリクス

おすすめチャート解説

・難しい表現は、ほぼ無く、読みにくい漢字にはルビもふってある。尚且つ専門用語には解説もついていて読みやすい。
・困難な状況の捉え方、進む道に迷った際の考え方など人生の指南書的な内容である。

読者層マトリクス解説

・前書きにある通り、主に中学~高校生年代に向けて書かれた本である。大人でも楽しめると思う。
・サッカーに関する知識が少なくても読める内容である。

感想など

岡田武史さんの事を考えていて、思い出した事がある。
ワールドカップアメリカ大会予選、いわゆる「ドーハの悲劇」直後の事である。

確かNHKの中継でスタジオ解説をしていたと思う。

岡田武史さんは、涙をこらえ、言葉に詰まる。
一緒に解説をしていた田島幸三さん(現サッカー協会会長)は、表情を崩さず毅然と話していた。

多分、この頃から、岡田さんの言葉に何か重みみたいなものを感じていた。

一方、王貞治さん。
自らのバッティング技術を磨き上げる職人気質を感じていて、寡黙な印象をもっていた。
印象が変わり始めたのは、福岡ダイエーホークスを率いて、長い低迷期を耐え浮上してきた頃からだろうか。
少しずつ、その言葉に惹かれ始めてきた。

そんな二人の対談である。

ここで語られている事のひとつひとつは、この二人でなければ分からない様な特殊な事ばかりではない。
おかれている状況や程度の違いこそあれ、万人に共通して起こりえる事であり、取り入れられる考え方であろう。

そして、それらの言葉や考え方を、どう自分の中に取り込めるかは、個々で違っても良いのだろうと思う。

個人的に印象に残ったものを紹介しよう。
それは、右肩上がりの人生なんてない。ジグザグに進んでいくものだという事だ。

人生においては、向こうから試練がやってくる事がある。
岡田さんは、それを壁と呼んでいて、ある間隔で繰り返し現れると言っている。

人生は平坦じゃないけど、だから面白い。

壁を乗り越えたら新しい景色が広がっている。
確かに壁と呼べるものは、ある間隔で繰り返し現れる様な気がする。

壁の最中にいる時に乗り越えたら新しい景色が広かると言われても、自分を苦しめる様な気がするが、平穏な時にこの考えを身につけておくと、壁に遭遇した時の対処の仕方が変わる様に思う。

レジェンド二人の言葉を、心に宿してみてはどうだろうか。

まとめ

今回は、王貞治さんと岡田武史さんの対談「人生で本当に大切なこと」を紹介してきた。
この二人の言葉から何か得るものがあるだろう。
人生に悩んでいる時、上手くいっている時、時折読み返してみても良いだろう。
心の拠り所みたいものになってくれたら嬉しい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました