はじめに
サッカーマンガは数多くあれど、裏方の仕事を扱ったものは少ない。
だが、裏方の仕事に興味を持つ人も多いだろう。
今回紹介するのは、そんなサッカー界の裏方の仕事を描いたマンガである。
タイトル:「サッカーの憂鬱~裏方イレブン~」
著者:能田達規
カテゴリー:マンガ
どんな本なのか
サッカーの裏方仕事に関わる人々の物語を一話完結で描いたマンガである。
こんな方にオススメ
・気軽に読み切れるサッカーマンガを探している人に。
・サッカーに関わる様々な仕事に興味がある人に。
・サッカーに興味がある全ての人に。
オススメとマトリクス
おすすめチャート解説
・ちょっとマイナーなテーマながら、一話完結のマンガであるため、大変読みやすい。
・サッカーに関わる裏方の仕事を物語として楽しめる。
・選手・監督以外の仕事に関して知る事ができ、満足できる。
読者層マトリクス解説
・年齢層を問わず、楽しめると思う。
・サッカーに関する知識に関係なく読み応えがあるだろう。
感想など
また素晴らしいサッカーマンガに出会えた。
ひと言で表すと、そんな印象だ。
作者の能田達規さんは、いくつかサッカーマンガを描いている。
この作品はサブタイトルの通り、裏方の仕事を取り上げたものだ。
一話完結ながら、それぞれの物語で読み応えがある。
ここで取り上げている裏方は、
審判、スポーツカメラマン、通訳、代理人からサポーターまで様々である。
(第3ゴールキーパーも取り上げているが、裏方と言えるか微妙ではあるが)
それぞれの裏方に、それぞれのストーリーが描かれている。
しっかりと下調べをしているのだろう。
代表料理人の回は、以前紹介した「サムライブルーの料理人」そのものだと思った。
(「サムライブルーの料理人」の紹介はこちらから)
また、ターフキーパーの回は、もっと詳しい事が知りたくなった。
最新スタジアムの排水システムは、どういう構造になっているのだろうか?
芝生の色を常に緑色に保つために、どんな品種を使っているのだろうか?
気になって調べてしまった。
そんな読み方をしてみるのも良いだろう。
個人的に、特に心を動かされたのは実況アナウンサーの回である。
不覚にも涙がこぼれそうになってしまった。
短い物語ながら、そのストーリー展開に万感胸に迫る思いがした。
本作は、今のところ(2022年9月時点)は、2巻で完了しているが、続編を期待したい。
その時は、こんな裏方を取り上げてはくれないだろうか。
・サッカースタジアム設計者
・サッカー系YouTuber
・JFA職員
・ユニフォームデザイナー
・書籍編集者 などなど
まあ、ここに挙げた裏方が取り上げられなくても、続編が出れば買うのだが。
まとめ
今回は、「サッカーの憂鬱~裏方イレブン~」を紹介してきた。
サブタイトルのほうが、しっくりする気がするのだがどうだろうか。
非常に面白い作品だった。
読みやすいし、色々な事が知れるし、少し感動する。
全てのサッカー好きに読んでほしい。