はじめに
サッカーを観戦し始めると、選手が語る戦術論にも興味が沸くてくるだろう。
それがトッププロの言葉であればなおさら。
ならば中村俊輔選手の戦術眼を少し垣間見てみようではないか。
そんな一冊がこちら。
タイトル:「中村俊輔式サッカー観戦術」
著者:中村俊輔
カテゴリー:技術・戦術
どんな本なのか
中村俊輔選手が自らのサッカー観戦術を簡単に解説した本である。
こんな方にオススメ
・サッカー観戦を、もっと楽しみたい人に。
・選手目線のサッカーの見方に興味がある人に。
・中村俊輔選手のサッカー観戦方法を知りたい人に。
オススメとマトリクス
おすすめチャート解説
・分かりやすい文面であり、全体の分量の量も少ないく読みやすい。
・選手目線の簡単な戦術眼という内容である。
・小難しい内容は少なく、シンプルだが満足できる。
読者層マトリクス解説
・幅広い年齢層が楽しめると思う。
・やや入門編といった内容といえるだろう。
感想など
本書は中村俊輔選手の戦術眼を、比較的分かりやすく簡潔に説明してくれている。
おそらくは意図的に簡潔な内容とし、サッカー観戦初心者にも伝わりやすくしているのであろう。
中村俊輔ほどの選手になれば、ここに書かれている事より、更に複雑で多くの事を常に考えていると思う。
なのでこの本は、サッカー観戦の入口として、捉えれば良いだろう。
本書では、時代の変化によるフォーメーション変貌と、役割の変化について言及している。
そして、中村俊輔選手は自らを「古臭いトップ下」だと認識している。
更には、「古臭いトップ下」として燃え尽きたい・引退したいとしている。
こんな風に自分を客観視するところは彼らしいと思う。
本書のタイトルは、「観戦術」とあるので、少し中村俊輔選手なりの観戦のポイントを紹介しよう。
まずは、前後半15分~30分ぐらいに注目する事である。
ゲームが落ち着いてきて、何も起こらない事が多い時間帯である。
あえてこの時間帯に注目する理由は、ゲームが動かない時間帯だからこそ、チームの色が現れやすいとしている。
確かにキックオフ直後や、終了間際は、ごちゃごちゃしている事が多いと思う。
もう一つ面白いなと思ったのは、実際にスタジアムで観戦する時の事だ。
それはウォーミングアップの見方である。
よくミニゲームをやる事があるが、コートのサイズに注目してほしいとしている。
狭く設定していれば、プレッシャーがかかる状況を想定している。
広く設定していれば、体を動かす事に重点を置いている。
こんなところも実際にスタジアムで観戦する際の楽しみである。
もちろんスタジアムグルメを楽しみにするのも魅力のひとつだと言っている。
なんなら最初はそれだけが楽しみでも良いと私は思う。
楽しむ事が何よりだと。
まとめ
今回は、「中村俊輔式サッカー観戦術」を紹介してきた。
彼のサッカー観の一旦が垣間見る事が出来る。
彼の著書は幾つかあるが、比較的分かりやすい文面で書かれているものが多いと思う。
多分、中村俊輔という名前だけで本書を手に取った人にも、分かりい内容にしているのだろうと思う。
トッププレイヤーの一部を知る一冊である。
コメント