クラブの在り方を問う「世界で最もヒトが育つクラブへ「水戸ホーリーホックの挑戦」」

チームスタッフ

はじめに

Jリーグ好き、特にJ2を追いかけて人であれば、ちょっと水戸が変わってきたぞと感じているだろう。
水戸のサポーターであれば、更に強く感じているであろう。
そんな水戸がクラブとしてどう成長してきたか、一人の男を通して垣間見てみようではないか。

タイトル:「世界で最もヒトが育つクラブへ「水戸ホーリーホックの挑戦」」
著者:西村卓郎
カテゴリー:チームスタッフ
発売日:2023/2/17

どんな本なのか

西村卓郎さんと水戸ホーリーホックのこれまでの歩みを書き記したもの。

こんな方にオススメ

・水戸ホーリーホックサポーターの人に。
・スポーツクラブの運営に興味がある人に。
・日本サッカーの成長を願う人に。

オススメとマトリクス

おすすめチャート解説

・選手個人名を知っていたほがより読みやすいが、文章が難しいわけではない。
・チーム運営の物語としても十分楽しめる。
・サッカーに限らずスポーツ全般好きな人にもオススメできる。

読者層マトリクス解説

・技術戦術論は少なくコアなファン以外でも読めるだろう。
・ビジネス的な要素が強いので、やや大人向けではあると思う。

感想など

正直いって、なかなか読み応えのある良書だと思う。
かなり面白かった。

大変失礼ながら私は、著者西村卓郎さんのプレーしている姿の記憶がない。
なんとなく字面で、そんな選手いたような気が・・・程度である。

ただ本書は、まず選手としての西村卓郎さんの物語が語られる。
これが案外面白かった。
決して選手として大成したわけではないが、様々な考察の元に行動していた人なんだなと感じた。

私は常々、こういった決してスタープレイヤーではなかった方々が、セカンドキャリアとして日本サッカーを支えていくと思っている。
そういう意味でも、水戸に就任して育成をコンセプトにクラブを改革していく姿は、実に頼もしい。
また、中小クラブの在り方を考えさせられる。

Jリーグも誕生から30年を迎え、少しずつ歴史が積みあがってきている。
だからこそ、更に未来に期待している。
今プレーしている選手たちの多くは、物事ついた時からJリーグが存在していたJリーグネイティブといえる人たちだろう。
そういったJリーグネイティブともいえるプレイヤーが決して大成しなくとも、次のステージが待っているはずだ。
そして、西村卓郎さんのようか方々が作った道筋を、更に底上げしてくれるだろう。
その積み上げの先に、日本サッカーの強化と発展があるはず。
そう信じている。

まとめ

今回は「世界で最もヒトが育つクラブへ「水戸ホーリーホックの挑戦」」を紹介した。
クラブ戦略や経営書としても読めるような充実の内容だと思う。
日本サッカーの発展を願う人、愛するクラブを支えたいと願う人には是非読んで頂きたい。

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